アストロフォトタイマ2の製作
仕様と使い方
●主な仕様
現状、アストロフォトタイマ2は、流星撮影に特化した長時間露光のインターバルタイマとしての機能しか実装されていません。
その機能として
16文字2行のバックライト付きLCDディスプレイを装備
2つのキースイッチを装備するだけの簡単操作
インターバルタイムは2秒〜9時間59分59秒(巻き上げマージン1秒を含む)
カメラ4台の同時制御
電源はDC6〜12ボルト(単3アルカリ乾電池4本を保温して使用を推奨)
などとなります。
アストロフォトタイマ2の操作パネル
たったこれだけ。
左サイド
4つのカメラ用ジャックと電源ジャックがあります。
右サイド
右側面にあるふたつの穴は、
LCDコントラスト調整用ボリューム(上)と
バックライトの明るさ調整用ボリューム(下)です。
●操作方法
まず、アストロフォトタイマ2、カメラのすべての電源をOFFにしたまま、ケーブルで接続します。次にアストロフォトタイマ2の電源を投入します。電源スイッチはありませんので、電源コードをジャックに差し込むだけです。その後にカメラの電源を投入します。
AstroPhotoTimer2
vx.xxbyアストロデンコウ
というオープニングメッセージ(バージョンは、時々更新されていますので、vx.xxとしました)が約2秒間表示されてビープ音が鳴り、さらに
0h00m00s 36コマ
イドウ セッテイ
という露出時間設定画面になります。ここで、露出時間と撮影コマ数を設定します。0hが時、00mが分、00sが秒の桁です。36コマは、連続して36コマ撮影するという意味です。もちろん変更可能です。
この表示では、初めに上段の0hの0の桁でカーソルがブリンクしています。下段のイドウとセッテイは、それぞれ文字のすぐ下にあるSW1とSW2に対応して、SW1(イドウ)を押すとブリンクしているカーソルが右の数字の桁に移動します。また、SW2(セッテイ)を押すとブリンクしているカーソルの数字が増えます。押し続けると、数字は増え続けます。桁上がりはせずに0に戻ります。
ところで、連続して撮影する場合は、フィルムの巻き上げに時間がかかります。そこで、実際の露出時間は、フィルムの巻き上げのマージンを考えて、設定された時間より1秒短くしています。1秒以下だとカメラによってはうまく動作しない機種があったのと、巻き上げが1秒以上かかる機種はほとんどないようなので、マージンを1秒に固定しています。
いちばん右の1コマの桁まで設定したら、もう一度SW1(イドウ)を押すとインターバル時間設定画面から抜けて、露出開始画面が表示されます。
0h05m00s 36コマ
ヘンコウ カイシ
露出時間5分、撮影コマ数36コマの場合は上記のような設定になります。
このとき、露出時間を変更したい場合はSW1(ヘンコウ)を押してください。前の露出時間設定画面に戻ります。
撮影を開始する場合にはSW2(カイシ)を押します。すると、カメラのシャッターが開いてカウントダウンを始めます。
0h04m59s 36コマ
チュウシ
時間が0h00m01sになると、シャッターを閉じて、再び表示を0h05m00sに戻します。このときコマ数が1コマ減ります。
何らかの理由で撮影を中止したい場合は、SW1(チュウシ)を押すと、露出開始画面に戻ります。このとき、露出時間は変わらず、撮影コマ数は中止となった時点のコマ数から1コマ少ないコマ数になります。撮影を再開したいときはSW2(カイシ)、露出時間の変更をしたいときはSW1(ヘンコウ)を押します
また、撮影を中止しない場合、コマ数が最後の1コマでの撮影を終えると、終了画面が表示され、ビープ音が断続的に鳴り続けます。
シュウリョウ !
クリカエシ
撮影を終えるときには、電源ケーブルをジャックから抜いて電源を切ります。
また、フィルムを交換して撮影を続ける場合にはSW2(クリカエシ)を押すと、ビープ音が鳴りやみ、撮影開始画面に戻ります。このとき、露出時間は前回の撮影開始時の設定となり、またコマ数は36コマに戻ります。
注意すべきは、露出時間を1秒に設定したり、コマ数を0コマに設定したときにワーニングが出ません。当たり前ですが、正常に動作しませんので、あしからず・・。ほかに、バグがあったら、ご報告いただければ幸いです。今後のバージョンで修正したいと思います。