[ 2001年 11月 19日 ]

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六法を捨てて街に出よ
先日、とある公民館で講演会の講師として招かれた。
日頃から講師をつとめる機会は多く、その一環ではあるのだが、
今回はめずらしく一般の方を相手にした講演会である。
やっぱり普段と同じコトを喋っているわけにもいかない。

普段なら法解釈論を中心に講演を組み立てることになるのだが、
自分が「一般市民」の立場なら、細かい法解釈論などは聞きたくない。
むしろ重要なのは、いかに役に立つ話が聞けるか、の一点だ。
しかし短い時間内で、要点を絞りつつ、印象に残る、となるとむずかしい。

そういえば何分話せばいいのだろうか? さっそく公民館に電話。

「10時から12時の2時間でお願いします」

ひえええええ! 120分も喋れませーん!

「あと途中で10分ほど休憩を入れていただきたいのですが」

ええ是非! 10分と言わず、15分でも20分でも!
これで質疑応答の時間を設ければ、残るは90分だ。
90分だと9項目、その中には導入としての自己紹介も入れて、
最後に相談窓口の宣伝も入れさせてもらうと、触れられるネタは7項目。
言葉だけで概念を伝えづらければ、フリップを用意しなければ。
マイクが必要なら、同時に2枚のフリップは持てないから、厚い台紙に貼って…
…と考えながらカンペを作っていると、あっというまに1時、2時。

なかなかツライ週をすごす羽目にはなったが、
おかげで講演は時間以内におさまり、聴衆も最後まで聞き入ってくれた。
しかし本当に聴衆の聞きたかった話を、自分はすることができたのだろうか?

せめて来年の春までには、プロとしての講演が出来るよう努力したいものだ。



真冬の夜の夢
それは、33年に一度訪れる客人、
テンペルタットル彗星の残していった、綺麗な綺麗な、落とし物。

今日19日の未明、しし座流星群が観測のピークを迎えた。
未明と言っても、2時から4時にかけてのこと。
そりゃーもう、観るっきゃないでしょ!

せっかくの天体ショーを観るのだから、
ただアパートの前から空を見上げたって、つまんない。
第一、ウチの付近は県庁の光害のせいで明るすぎる。
こーなりゃ、明かりが少なく空気の澄んだ、赤城山麓までGOッスよ。

夜の2時、愛車を駆り、山へ山へと突き進む。
適当なところで脇道に逸れ、エンジンを止めてスタンバイ。
おー、星が落ちてる落ちてる。
少し離れたところには、地元大学生とおぼしき男女が十数人。
一つ、また一つ落ちるたびに、歓声が上がる。おおー。

毎分2〜30の星が落ちるのを観て、小一時間ほどして、下山。
車でほんの30分くらい走っただけなのに、
星空に現れる星の数が、前橋と全然違うのは、どうしてなんだろう。
天体ショーの余韻に浸りながら、眠りについた。
そういえば、4時間後には出勤だよなぁ、とか思いながら。



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[ 2001年 11月 19日 ]