[ 2001年 12月 3日 ]

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SPAM を警告する SPAM
SPAM メールとは、しつこく大量に送られてくる迷惑メールで、
ネットワークにも負荷をかけ、単なる迷惑で済まない類のメールです。
今週の『県斬る!』は、これを念頭に置いて、読んでください。

さて、いわゆる「ワン切り」電話についての見解です。

従来のランダム大量送信による携帯 SPAM メールが、
ドコモの英断により、一日10億通から8億通に減少しておりますが、
これに代わって登場してきた迷惑電話が「ワン切り」電話です。

相手の携帯を1コールだけ鳴らして、
そのままコールバックを待つことを、ワン切りと呼びますが、
この迷惑電話は、見知らぬ番号からの着歴が残っているのが特徴です。
誰からの電話なのか分からぬままにコールバックしてしまうと、
2ショットダイヤルや、アダルトチャンネルにつながってしまいます。

通常であれば、引っかかっても気分を害する程度で済むのですが、
インターネットを中心に広まった情報によれば、事態は深刻です。
「これらの番号にかけ直すと10万円程度の請求を受ける」
こんな文句と共に電話番号のリストが記載された
メールや怪文書が各地で出回り、かなり情報が錯綜しています。

経済産業省や消費生活センターをはじめとした公的機関では、
1.現段階では、高額の請求を受けたトラブルは未確認
2.知らない番号の着歴があっても絶対にかけ直さない
3.かけ直してしまった人は、冷静にNTTからの請求を待つ
4.もし高額の請求があっても支払わず、直ちに公的機関に相談する
といった対策を呼びかけ、問い合わせに対応しています。

万が一コールバックしてしまっても、
音声ガイダンスの通りに操作しなければ、料金請求はありません。
操作してしまっても、10万円といった高額な料金にはなりません。
もし業者を名乗る者から、直接請求があったような場合には、
すぐに警察、消費生活センター、行政庁などに御連絡ください。

また、出回っているメールや怪文書についてですが、
無関係の電話番号が記載された文書が、多数発見されています。
(例:実は国民生活センターの電話番号だった)
知人から届いても、安易に別の所へ転送しないでください。
むしろこれが新たな SPAM メールになってしまいます。

迷惑電話を警告する文書自体が迷惑メールになってしまわないよう、
消費者諸氏の賢明な判断、行動をお願いします。



難民キャンプレポート
空爆の続くアフガン情勢は、今後の動向が注目されますが、
私も思い切り巻き込まれてしまいました。
もちろん、空爆などではなくて「県庁爆破予告事件」です。

16時半過ぎ、警備室から課長のホットラインに連絡が入りました。
「17時にビルを爆破する予告電話があった。爆弾を探して欲しい」
ゴミ箱なんかにあるかも知れない爆弾を、男性社員が探し始めました。

爆弾が発見されないことから、16時50分頃、総員退避命令が発令。
私も非常階段で15フロア分の高低差を降り、社外に避難しました。
でも、結構時間ギリギリだったから、
30階あたりの労組幹部とか、実は17時過ぎてたんじゃねーかな?

一部を除く全社員がビルの外に避難して、難民キャンプさながらでした。
赤色灯の光の海と、報道のフラッシュの明滅が、
師走を翌日に控えてクリスマスモードに突入する街の情緒を引き立て、
幻想的なひとときを醸し出していました。

難民キャンプでは、同期入社組が偶然10人程度集合して、
寒空の下で、仮設の同期会が開催されました。
このまま飲みに繰り出す条例案も提出されましたが、廃案となりました。
そりゃそーだ。デスクもパソコンも、私物も何も、そのままなんだから。

18時頃に避難命令は解除され、難民は要塞に吸い込まれていきました。
ちなみに「アルカイダ」とは、アフガンで要塞のことを指します。
もうその後は、みんな仕事にならない様子で、
私も電話のタイミングを逸して、仕事が月曜に繰り延べとなりました。

でもオフィスが木っ端微塵になるより良かったのは、言うまでもありません。
そーゆーシャレにならないイタ電する奴、いるんだなぁ…。



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