【エフェドラ(Ephedra)の危険性 、続報1】 赤城高原ホスピタル

(改訂: 03/06/01)


[ はじめに ]

 「ハーブ系ダイエット薬、エフェドラ(Ephedra)の危険性」のページを作った頃(2000/12)は、エフェドラ製品の危険性について触れた日本語の情報はほとんどありませんでしたが、その後いくつか日本語のネット情報も現れてきたようです。そのようなページのウェブマスターや当院HPのビジター、エフェドラ使用者の質問などに促されて、HPの改訂を繰り返していたら、だんだんページが大きくなってきました。NHKの取材放送(2001/12/06)を機会にこの度、追加情報のページを新設しました。


[ 別ページの関連記事 ]

 →「ハーブ系ダイエット薬、エフェドラ(Ephedra)の危険性」
 →「エフェドラ(Ephedra)の危険性、続報2」
 「エフェドラ、続報3、終に販売禁止へ」

 →「エフェドラ、体験者のメッセージ、第1部」
 →「エフェドラ、体験者のメッセージ、第2部」


[ 個別の製品についてのお問い合わせについて ]

 ビジターの方から、ご自分やご家族、お知り合いがご使用中の個別製品について、エフェドラが入っているかどうか、安全かどうかのお問い合わせが多数きます。多すぎて、ほとんどお答えできません。ご自分で調べてください。

 アメリカから個人輸入(あるいは個人輸入代行業者を通じての輸入)した薬剤の場合なら、成分を明示(英文)してあることが多いようです。インターネットから関連情報を入手できるのが通例です。日本で入手できる薬剤はたとえ同じ薬剤名を使ってあっても、同じ成分かどうか分かりません。またネットを通じての情報入手も困難です。日本ではエフェドラ入り薬剤やエフェドラ入りサプリメント(補助食品)を販売することは原則的に違法行為だから、禁止成分を抜いて、安全だけど効果の少ない製品にしてある可能性があります。個人輸入でなく、日本で販売された物なら、業者に成分を問い合わせるべきでしょう。

 エフェドラ入り製品の危険性は、確率の問題だと思います。大部分の使用者には、大した悪影響がないのに、一部の服用者に致命的な副作用があるのが、この薬剤の怖いところです。使用すべきかどうかは自分で決めるべき問題だと思います。

アメリカでのエフェドラ入り主要製品には以下のような物があります。ここに書かれていないものも多数あります。

Adiphen
Diet Fuel
Genicil
Herbalife
Herbal Phen-Fen
Hydroxy Cut; Hydroxycut
Lipodrene
Metabolife
MeTrim
Metab-O-Lite
Metabolift
NaturalTRIM
Natural Trim
Nutra-Leane 4Life (ニュートラリーン)
Patent Lean
Ripped Fuel
Shapefast
Stacker 3
Super Power Trim (Enrich Ultimate B.A.L.A.N.C.E.D. Pack)
Truckers Luv It
Thermalean
Thermoburn
Thermo-Lift
Thermoslim
Thyro-slim
Trim Spa
Trim Life
Ultra Lipo Lean
Up Your Gas
Xenadrine RFA-1 (日本でも有名なゼナドリンです)
Xtreme Lean Supreme (エキストリームリン)
Yellow Jackets
Zymax


エフェドラ成分とエフェドラ関連成分は、以下のような英文名称で記載されている可能性があります。
Ephedra
Ma huang
Ephedrine
Ephedra sinica
Sida cordifolia
Epitonin
Pseudoephedrine
Methyl ephedrine


[ 妊娠、出産に関して ]

 多くのHP読者から、妊娠、出産、授乳に関するご質問をいただきました。信頼できそうな情報は、すべて妊婦は決してエフェドラを服用すべきでないと述べていますが、エフェドラ服用で実際に妊娠、出産に影響があったという記事は今のところ見つかりません。エフェドラは子宮収縮を起こすので流産を誘発することが動物で確かめられている(原文未確認)ようです。授乳すべきでないという情報があります。関連化合物、アンフェタミン類では、妊娠中の服用により、流産、低体重児出産の危険性があるということが報告されています。 参考:Ephedra sinica, Ma huang -- Friend or Foe?  MISCARRIAGE TEA  Herbs And Pregnancy 



[ 追加情報 、雑誌記事など]

Despite Evidence of Success, Ephedra Comes With Risks(02/07/23リンク切れ)
2001/04/06のWALL STREET JOURNAL記事。「成功者がいたとしても、エフェドラ使用は危険と隣り合わせ」
ダイエット薬、Metabolife 356は、42kg以上減量した服用者などを取り上げて、新しい宣伝キャンペーンを打ち上げています。エフェドラは、今やスパーマーケットやWal-Martのような小売店でも入手できます。FDAと業界のエフェドラ推奨使用量には差があり、FDAが、1日24mg、7日以内の使用に限定すべきであるとしているのに、業界は1日100mg、3ヵ月を主張しています。

Herbal Enemy #1 The Dangerous Supplement You May Already Be Taking(02/07/23リンク切れ)
成人女性向け、健康、ライフスタイル、ダイエット関連月刊誌、Self の2001/04月号特集署名記事(by MARY DUFFY)。「あなたがもう、服用しているかもしれない危険なハーブ薬」。エフェドラ特集です。幻覚妄想状態になった32歳主婦。女心をもてあそぶ商品、エフェドラ乱用、依存症の実態、法律、業界の実態(なぜ危険なハーブ剤が売り続けられているか)など、詳しく説明されています。お勧め記事(英文)です。

あぶないドラッグ、脱法ドラッグ対策(02/05/14確認)
東京都健康局食品医薬品安全部薬事監視課による「脱法ドラッグ(いわゆる合法ドラッグ)」情報。エフェドリン、エフェドラ、マオウは違法薬剤のトップです


[ 他剤との相互作用、依存性問題 ]

 多くのHP読者から、他の処方薬や市販薬などの併用に関してご質問をいただきますが、エフェドラと併用薬に関する情報はほとんどありません。少なくとも私は知りません。ピルとの併用、喫煙との併用など、安全性に関する情報はありません。

 また、エフェドラによる体重減量は、使用中だけの効果で、長期効果はない。エフェドラを止めると大部分の人が元に戻る。さらにハーブ業界が主張する1日100mg、3ヵ月使用では、薬物の耐性のために、乱用が起こったり、依存性のために止められなくなる。実際乱用患者が多数、発生している、と主張している専門家がいるようです。近いうちにもう少し詳しい情報を調べて、追加報告したいと思います。―忙しくて当分できそうにありません。(02/05/06)


[ 追加情報、専門誌から ]

Aggarwal A らは、エフェドラなどのハーブ系治療薬と心血管系処方薬の危険な相互作用について述べています。

Tormey WP らは、エフェドラとカフェインとアルコールを服用して、急性精神病を来たした32歳の男性ケースを報告しています。同様のトラブルを2回起こし、尿中からエフェドリンとプソイドエフェドリンを確認されたこの男性は過去に精神障害の既往はありませんでした。著者らは、エフェドラ入りダイエット剤は、市販薬でなく処方薬とすべきである、またダイエット剤の注意書きに飲酒併用の危険性について記載すべきであると主張しています。

Blanck HM らは、1998年、アメリカの5州で、14679の入院していない成人の電話調査を行い、1996-1998年に7%の人に処方外の体重コントロール薬使用、1%にエフェドラ剤の使用を認めました。若年の肥満女性では28.4%もの高率で処方外の体重コントロール薬服用がみられました。臨床医は、患者の体重コントロール薬(処方および処方外薬)の使用について知るべきであると著者らは述べています。

Chang LK らは、ハーブ系の薬剤が皮膚科手術に影響する可能性について検討し、エフェドラについては、エピネフリンの副作用を増強する可能性があると指摘しています。著者らは、手術時の合併症を避けるために、皮膚科手術の前にハーブ剤の使用を中止すべきであると言っています。

Ang-Lee MK らは、手術前のハーブ剤使用が手術に与える影響について検討し、エフェドラについては、心血管系の不安定性の危険を指摘しています。術前評価において、必ずハーブ系薬剤使用歴について聞き出し、記載すべきであるとし、術者は、これらの薬剤使用によっておこりうる作用について熟知し、これらの薬剤使用または中止に伴う重大な問題を防止し、見つけ出し、あるいは治療すべきであると著者らは言っています。


[ 文献 ]

Ang-Lee MK, Moss J, Yuan CS.:
Herbal medicines and perioperative care.
JAMA 2001 Jul 11;286(2):208-16

Aggarwal A, Ades PA.:
Interactions of herbal remedies with prescription cardiovascular medications.
Coron Artery Dis 2001 Nov;12(7):581-4

Blanck HM, Khan LK, Serdula MK.:
Use of nonprescription weight loss products: results from a multistate survey.
JAMA 2001 Aug 22-29;286(8):930-5

Chang LK, Whitaker DC.:
The impact of herbal medicines on dermatologic surgery.
Dermatol Surg 2001 Aug;27(8):759-63

Tormey WP, Bruzzi A.:
Acute psychosis due to the interaction of legal compounds--ephedra alkaloids in 'vigueur fit' tablets, caffeine in 'red bull' and alcohol.
Med Sci Law 2001 Oct;41(4):331-6


[ 業界の方々へ ]

 このページが有名になるに連れ、ダイエット関連業界や海外薬品の輸入代行業者と思われる方からメールをいただくことが多くなりました。当院HP文書引用の問合せや依頼、リンクの申し込みなど、まじめな意図のものがほとんどですが、中には誹謗中傷の類のメールや嫌がらせに近い匿名電話もあります。私としては患者を診る医師としての当然の注意義務からエフェドラ問題情報の調査と紹介をスタートしました。関連業界の健全な発展に尽くしさえすれ、たてつくような意図は毛頭ありません。一部の方の心無い行動で関連業界全体がうさんくさい目で見られるようになることは残念でなりません。なお、当院HPへのリンクはご自由にどうぞ。許可は不要です。ただ、事後でもご連絡いただくと当方としてはとてもうれしいです。


[NHKテレビ放送について]

 2001年12月6日、NHKテレビ「おはよう日本」の中で、朝の連続ドラマの直前に「合法ドラッグ―とくにエフェドラ問題」特集放送があり、その中で、当院のHPが取り上げられていました。私がこの問題に注目し始めて約2年、エフェドラ問題サイトを立ち上げて約1年、やっと日本のメジャーなマスコミがこの問題に注目し始めた、と感慨深いものがありました。この放送をきっかけに関連サイトの文章を見直し、更新、整理しなおしました。

 NHKの「合法ドラッグ―エフェドラ」特集番組の放送ですが、論旨明快でしたし、この問題を取り上げたTV放送としては、実質上、初めてのものですが、その割にはよくまとまっていると思いました。

 当番組の切り口としては、「エフェドラ製剤ユーザーへの注意喚起」、「個人輸入代行業者の実態」、「後手に回る都の買取調査」などに主眼があるようでしたが、この問題に関しては、「薬剤個人輸入に関する法律の不備と問題点」、「個人責任として放置している厚生労働省の見解と責任」、「ネットオークション業者の問題」、「薬物問題に対する日米の情報公開の差」、「この問題に関するマスコミの姿勢」など、他の切り口もありうると思いました。

 とにかく、この問題に関して出足の遅い日本のマスコミの姿勢に疑問を持っていましたので、真っ先に取り上げられたディレクターの酒井礼人氏とNHK担当者の見識に敬意を表したいと思います。


[「中国製やせ薬」被害に関連したテレビ放送に関して](この項目、02/07/31追加)

今般の「中国製ダイエット薬」被害の問題にからんで、マスメディアの「エフェドラ入りダイエット薬」への関心が高まっています。筆者が取材に協力した3件のTV放送から、その概要をお知らせします。

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TV東京、ニュースアイ(02/07/23)で、HPの「エフェドラ」サイトが取り上げられました。

内容は、危険情報なしに現物だけがインターネットで簡単に手に入る個人輸入の問題点、後手に回る厚生労働省の対応などです。

ナレーション:ダイエット食品は中国からのものだけではありませんでした。Ephedra製剤が日本にも広がっていることが分かりました。
エフェドラ製剤使用者(若い女性):「飲んで30分したら、心臓がドキドキ、気分が高揚して、・・・・・」
医師:「医師の処方なしに服用するのは危険です」、「ずっと前にアメリカのFDAの勧告が出ている訳だから、厚生労働省が、個人の責任だと放置しているのは問題が多い」
坂口厚生労働大臣:「やせ薬といわれているものを安易にのまないように」

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NHK、おはよう日本(02/07/24)で、HPの「エフェドラ」サイトが取り上げられました。タイトルは「ダイエット食品被害の背景」

内容は、中国製だけではない、危険なアメリカ製ダイエット薬「エフェドラ」。漢方の成分を体に良いと思いこんでいる使用者、危険な海外の薬物が簡単に手に入る個人輸入制度の問題点。厚生労働省による危険情報提供をどう確保するか、などです。NHKで当院のエフェドラサイトが取り上げられるのは、今回が3回目です。

ナレーション:エフェドリン入りやせ薬の紹介、5年前のFDAによる勧告、「副作用報告の中には死者もいた」
赤城高原ホスピタル院長、HPでエフェドラの危険性を指摘。「多くの購入者がいるのに、危険性についてまったく知らない」
ナレーション:厚生労働省は、自治体に検査強化を要請した。
厚生労働省、宮島彰医薬局長「危機意識、危険意識について、反省すべき点があった」

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TV東京、ニュースアイ(02/07/25)で、HPの「エフェドラ」サイトが取り上げられました。

23日の放送を全面的に編集し直し、より詳しくしたようです。

[特集、米製サプリメントの中にも・・・・]
ナレーション:アメリカ製エフェドラ製剤についても危険性が指摘されている。
赤城高原ホスピタル院長:「いちばん怖いのは、突然死がありうるということ」

ナレーション:危険な副作用がありうるとして、アメリカでは販売中止を求める運動が広がっている。しかし日本では、その危険性を知らずに手にする女性たちが増えています。

[中国製だけじゃない! ネットにあふれる危険]
東京都内に住む20代のAさん、1ヵ月前に初めてエフェドラ製剤を購入。「飲んで30分したら心臓がドキドキいって、・・・」、「超強力、食欲抑制、脂肪燃焼と、ダイエットしている人にはよだれの出そうなキャッチフレーズで出ていましたね」
田中大嗣さん(田中薬局、薬剤師):「量は必ず守って用いなければいけないお薬です」

アメリカの状況:
ナレーション:エフェドラの副作用によると見られる死亡者は80人以上に上るとも言われています。
若い女性(街頭?):「FDAが販売を違法とすることを望むわ」
ナレーション:FDAは18歳未満への販売を禁止していますが、消費者団体は全面的な販売禁止を求めています。
エフェドラ禁止を求める市民グループ(Public Citizen?)代表:「カナダ政府は1年前、全てのエフェドラ入り商品を使わないように人々に警告を出した」
都内の輸入代行業者:「輸入代行業者が悪いということもないと思うんですけど、・・・」
Bさん(40代、1年前エフェドラ入りダイエット用サプリメントを飲んで体調を崩した):「このまま死んじゃうんじゃないかと思った」

赤城高原ホスピタルHP「エフェドラの危険性」の映像
赤城高原ホスピタル院長:「アメリカの人たちは危険性を知っていて、その上で使う人は使っているんだと思います。日本では情報は手に入らず、現物だけ手に入ってしまうということで、危険だと思います」、
HP「エフェドラの危険性」の映像、13歳の娘がエフェドラ入りサプリを1ヵ月服用していたというメールの紹介
ナレーション:これまで厚生労働省からは、具体的な注意勧告などは出されていません。

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フジTV、スーパーニュース(02/07/31)で、「エフェドラ」問題が取り上げられました。

タイトルは「中国製だけじゃない。米国製やせ薬の恐怖」

ナレーション:ダイエット薬、エフェドラ製剤について、副作用で心臓発作などを起こす、とアメリカで問題になっています。
ロスアンゼルスのロザンナさん(当時15歳)は、エフェドラ製品服用後、サッカーの試合中に心臓マヒで死亡。製薬会社から和解金、約300万円が支払われました。ロザンナさんの父親の映像、涙ながらの発言、「金は要らないから、販売を中止してほしい」

ニューヨークの安田美智代記者のレポート、エフェドラ製剤を撤去したために空になったドラッグストアーの棚の映像、
エフェドラ訴訟を扱うジョン・ティエド弁護士の映像、「脳卒中、心停止、心筋梗塞、心臓発作になるケースがある」

日本の3人の使用者のインタビュー。
甲信越地区、30代女性、5ヵ月で11kg減量、「横になって安静にしているのに、心臓だけはバクバクいってる」
奈良県、40代女性、インターネット・オークションで「赤い悪魔」を入手。「胸の辺りが苦しくて、・・・」
福岡県、20歳代女性、エステ店でエフェドラを買わされた。「ハーブだから大丈夫と言われた」、「天井がぐるぐるまわり、熱を測ったら38度だった」


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NHK「クローズアップ現代」(02/09/05)で、「エフェドラ」問題が取り上げられました

タイトルは、「危険な”やせ薬ダイエット”」。内容は、中国製ダイエット薬の被害の実態、アメリカ製ダイエット薬「エフェドラ」の問題。海外のダイエット薬の危険性、個人輸入制度の問題点、危険性監視の問題などです。赤城高原ホスピタルと院長、そしてこのHPも紹介されました。NHKで当院HPのエフェドラ情報が取り上げられたのは今回が4回目です。


院長のコメント:エフェドラ入り製品と中国製やせ薬とは問題が少し違うと思います。中国製やせ薬の一部には、高率に肝障害を起こすものがあって、これは販売禁止にすべきだと思います。エフェドラ入り製品は少数ながら過敏な人がいるし、乱用の危険があるので、そのことをよく説明した上で、副作用の危険性を熟知した医師の管理化で慎重に(低容量、短期間など)使用すべきでしょう。少なくとも、要処方薬とすべきで、市販薬とすべきではない、エフェドラがダイエット剤として適当かどうか(危険性と効用のバランスが取れているかどうか)をよく検討すべきだ、エフェドラ入りサプリメントは危険が大きく、問題が多すぎる、エフェドラ入り健康食品(?)というのは、名称自体が問題、というのが現在の私の考えです。


[エフェドラ近況]

 2002年9月5日のNHK放送、厚生労働省通達の直後、エフェドラ関連のメールが一過性に増加しましたが、その後は、むしろ当院へのメールはかなり少なくなっています。今や「エフェドラの危険性」は、医師や一般消費者の常識になってきたようです。
 そのせいかどうか、「エフェドラ抜き」であることを宣伝するダイエット製品や、有名になった「エフェドラ」という呼称を避けるかのように、「中国で古来から珍重されてきたマーファング」というような宣伝をする製品が増えてきたようです。その両者に関する問い合わせがいくつか来ています。エフェドラ抜きダイエット剤の安全性に関する情報はありません。また「マーファング、マファング、マファン、マ・ファン、マ・ファング、マーファーング」というのは、エフェドラの別称です。同じものです。(02/12/17)


[ 別ページの関連記事 ]

 →「ハーブ系ダイエット薬、エフェドラ(Ephedra)の危険性」
 →「エフェドラ(Ephedra)の危険性、続報2」
 「エフェドラ、続報3、終に販売禁止へ」

 →「エフェドラ、体験者のメッセージ、第1部」
 →「エフェドラ、体験者のメッセージ、第2部」


[ 注意 ]

 ここに書かれた医学情報を使用した結果に関する責任は、情報提供者にはなく、情報の使用者にあります。 ご意見、ご感想、ご連絡事項などありましたら、下記のEメールアドレスにお送り下さい。


ご連絡はこちらへどうぞ ⇒ address
または、昼間の時間帯に、当院PSW(精神科ソーシャルワーカー)にお電話してください ⇒ TEL:0279-56-8148

AKH 文責:竹村道夫(2001/12/04)


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