R01.03.05 日経メディカルオンラインにOCTangioの記事を掲載されました。 ここを クリックしてご覧ください。
H22.12.4 院長が加齢黄斑変性の市民公開講座(藤岡多野医師会主催)の座長を務めました。聞き逃した人のために、当院でDVDを貸し出しています。ご希望の方は受付へお申し出ください。 概要につきましては ここを クリックしてください。
H20.10.7 院長が群馬テレビに出演し、加齢黄斑変性の最新治療技術について紹介しました。静止画像をご覧いただきながら、音声録音をお聞きになれます。
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H20.8.22 日経メディカルオンラインに、眼底3次元画像解析の実力特集として加齢黄斑変性に関する院長の記事が掲載されました。
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H20.8.11 日経メディカルオンラインに、眼底3次元画像解析の実力特集として緑内障診断に関する院長の記事が掲載されました。
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上毛新聞に掲載された
、田中院長の紹介記事および執筆記事をご紹介します。 |
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(1998.8.6 上毛新聞記事) | |
老化で起きる恐ろしい眼病の一つに緑内障があります。今までなんともなかったお年寄りが、ある日突然、眼が赤くなって痛くなり、視力が落ちてしまいます。同時に、頭痛がして気分が悪くなり吐いたりするので、脳出血と間違えられて内科や脳外科に紹介されることがしばしばあります。治療が遅れればそれだけ後遺症も多くなります。140年前までは原因も不明で、一度この発作が起きると全員失明するという大変な病気でした。19世紀の半ばに、ドイツのグレーフェという開業医が、緑内障になっても茶目(虹彩)の一部を切り取ると緑内障が治ることを発見しました。今まで全く治療法のなかった緑内障が、短時間の手術で治ってしまうとは、とうてい信じ難く、当時は大学教授さえ驚いて見学にきたと言われています。その後の研究で、緑内障の発作時には、眼の中の水の流れが欝滞して、どんどん水がたまるために眼が石のように堅くなるということがわかってきました。虹彩を切り取ると、この水の欝滞がなくなるために、緑内障が治るのです。グレーフェは、虹彩を大きく切り取る方法で緑内障患者を治しました。その後、虹彩の切り取り方は、少なくても十分なことがわかりました。眼の中の水が欝滞しないために、必要十分な切り取り方が研究されたわけです。そして、10年前に画期的な緑内障治療法が開発されました。緑内障患者にレーザー光線をあてて、虹彩に穴を開けることができるようになったのです。この方法は、手術ではないので入院の必要がなく、切ったりもしないので出血も痛みもないのです。虹彩にレーザー光線をあてると、発作が起きた緑内障でも治るというのは素晴らしいことです。そしてこの方法は副作用が少ないので、緑内障になりそうな人に発作予防をすることができるのです。緑内障になってしまってから治したのでは、どうしても後遺症が残ってしまいます。発作が起きる前に、レーザーで予防してしまえば、痛むこともなく緑内障の危険から解放されるのです。眼科医にかかれば、これから緑内障になりそうな眼は、一目でわかります。また熟練した者が、2種類のレーザー(アルゴンとヤグレーザー)を併用すれば数分で治療が終わります。是非一度眼科を受診してみてください。
1993.5.24.
上毛新聞記
田中眼科院長
田中隆行 |
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眼底というのは、瞳の奥にある眼のそこの部分です。ここは、カメラで言えばフィルムに相当する部分で、眼の外の景色がここに実際に写っているのです。起きている間は、たえず眼底が景色を感じているわけで、一生休む間もなく働いている精密な部分といえます。したがって、高血圧や糖尿病といった成人病の影響を受けやすい場所になります。高血圧や糖尿病になると、眼の血管がつまったり、切れやすくなったりします。その結果起きるのが眼のそこの出血、つまり、眼底出血です。一度この眼底出血が起きると景色の一部が見えにくくなり、治療が遅れると、眼底出血が増加するためにしばしば失明してしまいます。眼底というのは、直接は、触れることのできない奥の方の場所なので、40年前までは、眼底出血を起こしてもすぐ治療するということができませんでした。1950年代にドイツのマイヤーシュビッケラートという眼科医が眼底に強い光をあてると治療に使えるのではないかと考えました。クセノンランプを集光させて眼底の病気の部分にあてるとここが白く凝固できることがわかり、始めて眼底の治療ができるようになりました。眼底出血もこの治療が有効で凝固により出血が吸収されることがわかりました。しかし、眼底を強い光により凝固するというやり方は同時に眼底の正常な部分にも影響を及ぼします。そこで有効でしかも副作用の少ない方法が求められました。まず最初に登場したのがアルゴンレーザーという青い光です。レーザー光は、クセノン光に比べて精密な大きさ調整ができ、微細な強弱コントロールができるので、治療精度は大幅に良くなりました。しかし、青い光は出血に強い反応を起こすために、まだ副作用が残りました。その後赤い光を経て現在最も新しいのが、緑、黄色、橙色赤と色が変わるレーザー装置です。眼底出血の部位や量に合わせて、適切な色を選んでやると、有効でしかも副作用の少ない凝固ができるのです。高血圧は、年をとった場合避けがたい病気です。また糖尿病は、現代人の宿命的な病気です。眼底検査を受けて、手遅れにならないうちに、より良いレーザー治療を受けるのが現20世紀の患者心得といえましょう。
1993.5.31.
上毛新聞記
田中眼科院長
田中隆行 |
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白内障とは、瞳の奥が白く濁ってくる病気で、白そこひとも呼ばれます。年をとって六、七十代になるとほとんどの人が、この病気になってきます。白髪が増えてくるような年になると、瞳も白くなってくるという感じです。ですから、病気というよりも普通の老化現象と言えます。しかし、この病気になると、物がかすんで見えたり、色が黄味がかって見えたりするので、日常生活が辛くなってきます。白内障が進行して、物がよく見えなくなってくると手術が必要になってきます。白内障の手術とは、濁ってしまった白内障を取り除く方法です。この方法のうちで最も新しいのは、超音波白内障手術です。超音波とは、ごく細かな振動のことです。白内障にごく細かな振動を当てると、白内障が砕けていくのです。砕けたところを吸い取ってやれば、目に大きな傷をつけることなく手術が終了します。実際、慣れた人が超音波手術をすれば、切り口は米粒ほどですみます。白内障を手術で取り除いた後で、最近では目の中に人工水晶体を入れるようになりました。人工水晶体とは、プラスチックやシリコンでできた透明なレンズのことです。人工水晶体のうちで最も新しいのは、小さな切り口から入れることのできる物です。特にシリコンという柔らかい材質でできた人工水晶体は、折り畳むことができるので、ごく小さな切り口から目の中にいれることができます。白内障の手術の際に、超音波を使って米粒ほどの切り口から白内障を吸い取って、そのごく小さい切り口から折り畳める人工水晶体を入れることができれば理想的です。米粒ほどの切り口であれば術後の安静も不要で、すぐトイレに行けるので付き添いもほとんどいらなくなります。また、切り口が小さいと目の変形が少ないので術後の視力も良好になります。人工水晶体は去年まで保険がきかず、片目だけでも十五万円位しましたが、去年の四月から保険がきくようになりました。このため大変安く手術が受けられるようになりました。また、白内障があまり進行しすぎて固くなってしまうと、この新しい超音波手術が受けにくくなります。目がかすんできたら早めに専門医に相談してみてください。
1993.5.17.
上毛新聞記
田中眼科院長
田中隆行 |
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