9月某日特養入居者44名のX線撮影が行われた。昨今は高齢者や医療従事者の結核発症が問題になっている。おがけさまで過去10年当施設では結核発症はない。私が教員時代生徒の一人が結核となり1年休学したことがあった。結核は不治の病と言われた頃に比べれば良くはなったが、まだまだ侮ってはいけない病気である。
9月某日県老施協の理事会に出席する。主な議題は全国老施協の会費値上げと軽介護認定者の介護保険適用除外反対広告掲載についてであった。協議員総会を開き、各施設が賛否をはっきりさせ多数意見に従うことになった。各施設に踏み絵を踏ませるようなやり方は、全国老施協を分断させ反対者を増やすだけで厚労省の思うつぼになると全国老施協執行部に言っておきたい。
9月某日大阪池田小事件の宅間死刑囚の刑が執行された。人の親として考えると、極刑で当然と思う反面謝罪の言葉がほしいし、何故このようなことに及んだかもっと詳しく知りたい等少し早すぎるのではと思う。
9月某日特老とケアハウス合同の敬老会が伊勢崎市長をはじめとして多くの来賓出席のもと開かれた。来賓が祝辞を述べる中、私は「皆さん、長年地域のために尽くしていただき本当にありがとうございます。ロータスヴィレッジは尊厳・自立・清潔の方針のもと皆さんの生活をずっと支えていきます。だから安心してロータスで過ごして欲しいと思います。」と祝辞を述べた。余興は地元はまなす会のフラダンスで派手な衣装に皆若返った。
9月某日地元豊城町の敬老会に出席した。豊城町は総人口3367人、老人人口758名高齢化率22.5%の町である。地元の要望に応えられよう体制を整えている。
9月某日北海道旭川市は旭山動物園の7,8月の入場者数が上野動物園のそれを抜いて日本一になったという。29人の飼育係のアイデアを支えに動物が本来持っている行動的で躍動感溢れる展示を行うことによって為し得た快挙である。一度は廃園も議論された動物園がここまで躍進したプロセスは我々サービス業に携わる者としては大いに参考になる事例である。
9月某日午前中に伊勢崎市安全運転管理者協議会の指導が行われた。当施設は総数15台の車を所有しており常時車が使用されている。安全運転指導は主任を通して絶えず行っているが時々事故が起こる。幸い人に傷を負わせる大きな事故にはなっ ていないが十分指導するに越したことはない。
同時に彼岸供養も太田市の長谷川住職と当法人の理事長により行われた。物故者の名を聞くとその人の顔が思い浮かびあの時はあの介護で良かったのか、もっと違った方法があったかも知れないと思う。
9月某日当施設東南の角地の造成工事が終了し、利用者の駐車場として使われるようになった。職員も利用者も増えあっという間に駐車場が足りなくなった。これでしばらくは安心である。それにしてもお金と日数がかかった。
9月某日群馬労働局主催の「福祉ハートフルフエア」にケアマネ採用を期待し参加する。事前に担当者からケアマネは少ないですからと言われていたが、案の定1名しか面会に来なかった。しかし、新卒予定者の相談に乗ったり、他施設との情報交換が出来有意義な1日であった。
10月某日職員の結婚式で桐生のきのこ会館に出かけた。きのこ会館といえば森産業が経営しており、評論家羽仁五郎(映画監督羽仁進の父で亡くなった女優左幸子の義父)は森家出身である。きのこ会館は眺めも良く良い場所で結婚式を挙げたと思った。
10月某日当たり屋グループが山口県・関西方面から来ているので注意するように伝える。事故を起こした場合示談せずにすぐに警察に連絡すること。当施設では車通勤者は任意保険加入を義務づけている。
10月某日亡くなられた方の金品引継を行った。この方は収入が少なく、来年3月で旧措置者の経過措置が切れ利用料が発生することを心配していた。5年間の経過措置を設けるとは厚生省も大した者だと思う。
10月某日今年度で退職を希望する者は今月16日までに各部門の主任を通して伝えるよう朝礼で言う。毎年新人を採用するためにこの時期に希望者を募るのだが、新卒採用が、新設特養や増設で大量の新卒を採用するためかうまく機能していない。勢い既卒や経験者の採用と言うことになる。
10月某日群馬県社協「福祉サービス苦情解決」巡回訪問調査で県社協職員2名が来訪する。サービス利用者の苦情にどう対応するかと言うことであるが、当施設は「苦情は宝」という考え方に基づき、職員の行った結果責任は問わないが、報告しなかった責任は問う、と職員には伝えている。しかし、内部職員のみで対応するのは芳しくなく、第3者を苦情受付者に据えることが今の流れである。
10月某日特養部門の運動会が行われる。生憎の雨で昨年に引き続き2階食堂で行われた。19家族の方が参加され入居者家族共々楽しい一時を過ごした。昼食は運動会用行事食で、家族が来られた方はめいめい好きな場所で召し上がっていいただいた。
10月某日職員向けの消火訓練を行う。夜間想定の特養の消火訓練用ビデオと実際に消火器を使った消火訓練である。ビデオは当施設と定員が同じで大変参考になった。また実際の消火器は火元に近過ぎて噴射しても駄目なことが良く分かった。当施設ではこれ以外にも特養3人夜勤者に出火時の対応訓練も行っている。
10月某日朝日新聞全国版に群馬の特養ホームにおいて身体拘束が行われていた事実が写真と共に掲載された。平成12年介護保険施行時から身体拘束は原則禁止されたが、今もってこのような事実が存在することを深く考えねばならない。
10月某日特養入居者、ケアハウス入居者及び職員向けのインフルエンザ予防接種が行われた。
10月某日私は今月は、宮崎、敦賀とあちこち飛び回った。宮崎では台風24号が接近する中何とか空港に着陸したが、私が乗った飛行機以外は着陸できなかった。宮崎では老人福祉施設大会が行われ、昨今の財政的に厳しい国の予算の中で将来の介護制度がどのようになるのか真剣な討議がなされた(施設長の独り言)。敦賀では保育園の視察を行った。子どもの数が減る中で保育園の定員超過があり又待機児がいる原状をどう考えればよいのか。
群馬県老施協ホームページ(http://www.jsgunma.jp)
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