1月某日大晦日に降った大雪がまだ残っている中での仕事始めになった。朝礼で「今年の干支は酉年で羽ばたくことを期待するが、酉年の守り本尊は不動明王である。何故不動明王かというと、どんなことがあっても動じない力量と相手の情報をもって飛ぶことが大切なので不動明王なのである。」と伝える。

1月某日殖蓮地区民生児童委員定例会で新年の挨拶を行う。民生委員でも近所の高齢者がどんな介護サービスを使っているのか知らないケースがある。プライバシーの問題で民生委員に伝えない為に起こっている問題である。一人の高齢者が自宅で生活していくためには、フォーマル・インフォーマルな関わりが大切なのに、安否確認で民生委員の役割は重要と思われるが、何も伝えないというのは如何なものか。

1月某日
嘔吐・下痢症状者多発のため保健所に連絡するも休みのために、伊勢崎市に伝えたところ保健所に連絡が行き、保健所関係者が翌日来訪する。4日に2名症状者が出、6日に4名、8日に10名、9日には14名と等比級数的に増えた。結果的にノロウイルスが原因であったが、今回、机上の空論ではないリスクマネージの学習が出来たのは収穫であった。今、失敗学なる学問が注目を浴びているが、失敗をしてめげるのではなく、失敗を教訓に飛躍すればよいと言う教えである。失敗を大事にしたい。

1月某日
某所から、明日の新聞にロータスヴィレッジでノロウイルス検出のニュースが載るとの情報を得たのでその対策として、利用者に向けての文書(ノロウイルス)を作成する。同じ食べ物を食べていながら、特養で患者が出てデイサービスやケアハウスでは出ていないことを強調した文書を作成する。新年早々飛ぶことが出来ない後ろ向きの対応に忙殺された1週間であった。
           
1月某日3月に開設されるデイサービスの責任者が挨拶に見える。このデイサービスは医療法人が事業者でロータスにごく近いときている。競争相手が増えることになり、ぐっと危機意識を持った。

1月某日職員親睦会の新年会が開かれる。本部から理事長と理事1名に出席していただき、楽しい一時を過ごした。

1月某日元職員が証明書を貰いに来訪する。この施設では、現在当施設出身者の2名が相談業務をしているという。当施設も開設11年を迎え人材供給源になっていることが分かる。私は常々、ロータスだけで通用する人材ではなくどこでも通用する人材になれと言っている。ロータスは人を育てることをモットーにしている事から、嬉しいやら少し残念やら複雑な気持ちである。

1月某日出勤時に当施設職員が関係する交通事故が起こった。幸い大きな事故でなかったので良かったが、朝礼で「時間的余裕を持って行動し交通事故には十分気を付けるよう」伝える。また気になる職員には口頭で注意した。

1月某日異業種交流会に出席する。他の業種の話が聞けて良かったが、ちょっと違和感もあった。 

2月某日来年度の事業計画及び予算を3月4日までに提出するよう伝える。また在宅福祉会議においても過去の体験は捨て去り利用者を増やす努力をしなければならないと伝える。

2月某日学生時代を過ごした静岡へ、友人の見舞いと1月に施設長研修会で講演をお願いした理事長が経営する施設の見学を目的に夫婦で行って来た。友人は中学校教師で軽い脳梗塞のため3月まで自宅療養中である。4月から復帰するというがストレスが一番悪いという。今の中学校に復帰して大丈夫だろうか。見学した施設は木造造りの平屋で日本で2番目の特養ホームで今年4月にオープンするという。ホテルコストは月5万円を予定してようだが、既に75%予約が入っているという。月5万円は高い部類にはいるが、オンリーワンを目指しているので心配はしていないという。夕食を一緒に取り夜遅くまで話しあった。若い理事長であるが、他人に言えないことが沢山あり我々夫婦とよく似た環境であったので話しやすかったのであろう。

2月某日静岡への道は難儀を極めた。連休初日と言うことで渋滞、事故と宿に着いたのは午後6時を回っていてどこも見学することなく終わってしまった。罪滅ぼしに翌日朝早く浄蓮の滝を見学し、妻が好きなわさび漬けを買ったら少し機嫌が直った。
13年前浄蓮の滝を見てからロータス建設の話が持ち上がった。

2月某日身体の節々が痛く少し熱もあったので医者に言ったところB型インフルエンザであった。特効薬を貰い5日間飲んだら治った。まさに特効薬である。ただ寝ていればよいのだが、介護認定審査会があったり雑用があったりで寝ていることが出来なかった。肺炎にならずに済んだのは幸いであった。

2月某日群馬県老人福祉施設協議会主催の研究総会に参加する。今回は第10回の記念総会と言うことで、講演に女優の荒木由美子氏と衆議院議員の八代英太氏を迎え、一般県民にも広く参加を呼びかけたところ、230名の県民も参加し総勢500名という盛大な総会になった。当日は朝から車にぶつけられるは、市役所職員が来るは、葬式があるはでぐったりの1日であった。

2月某日ロータスの近くで倒れてた人が救急車で運ばれてきた。はっきりとは分からないが電車に乗っていた人が連絡したようで通報者は特定できずに、救急隊員が倒れてた人の靴を根拠にロータスの入居者と判断したようである。しかし、ロータスの入居者でも利用者でもなく、身元を特定する者も持っておらず、警察官まで来たがやっと3時間後に本人が意識を取り戻し名前と住所が分かり家に連れて帰った。この間事務職員や介護職員さらに看護師が面倒をみ、事なきを得たが社会福祉施設のセーフテイーネットが発揮された訳である。

2月某日特別養護老人ホームの食事会がプラザアリアで行われた。2日間で入居者24名、家族7名である。今年10回目になるが最初から参加されている方も1名いる。美味しい食事に、飲み物そしてカラオケと、場所や食事の調理法を考慮してくれたプラザアリアの皆さんありがとうございました。
 夕方からは地元民生委員を対象に介護保険説明会かを開きました。新任の民生委員の方が多かったが、活発に質問もあり有意義な時間であった。
  食事会  
説明会

2月某日今日、明日と2日間業者清掃が行われる。職員が掃除を行うのが基本であるが、やはり年4回程専門家が清掃を行えばいつもきれいな状態が保たれる。



     群馬県老施協ホームページhttp://www.jsgunma.jp



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ロータスヴィレッジの出来事と施設長日誌