5月某日今日から新採用職員が働き始める。同性介護を推進しているのだが、応募してくるのは男性ばかりである。男女雇用機会均等法で男女の差別が出来なく求人にも男女の区別は出来ない。その為に職安の紹介でも男性が多く結果的に不採用になってしまう。新聞の投書欄で、男女どちらか一方と記載してくれれば無駄な労力が省けるのに、と不満が述べられていたが、法律を犯すことは出来ない。

5月某日休みを利用して軽井沢・三笠会館から白糸の滝まで7Kmを妻と一緒に歩いた。このコースは全般的に登りであるのでちょっときついが、川有り、滝有りで私達は春と秋年2回歩いている。春は新緑の美しさ、秋は紅葉の美しさは格別である。今回カモシカに遭遇しばっちりカメラに納めた。帰りは温泉で汗を流し、アウトレットを散策し帰宅するのが私達の休日の過ごし方である。
  三笠会館  中央にいるのがカモシカ

5月某日
群馬県老人福祉施設協議会総会が開かれたので出席する。年々会員施設が増え、今年度は養護18,特老104,軽費4,ケアハウス55,デイ166合計347施設である。私は研修委員会委員長の大役を仰せつかったので、為になる参加したくなる研修を企画したいと思う。

5月某日
地元長寿会会長と副会長が来訪され、花を寄贈したいという有り難い申し出を受け入れた。会議場も空いているのでどんどん使っていただきたいし、散歩時には寄ってお茶でも飲んでいってもらいたいことも話した。特にケアハウスもあるので気軽に交流してもらえればよいと思う。
           
5月某日職員の結婚式に出席する。人前式という私も初めての結婚式であった。人前式というとヨーロッパでは、普通の街の広場で本当に人前で、そこにいる赤の他人に祝福される例があるが、今回はそこまで人前で行うことではなかった。まーしかし、結婚式場もいろいろと考えるものである。

5月某日伊勢崎市が実施する介護相談員派遣事業を受託することになり、市の職員と相談員3名が来訪する。特別養護老人ホーム入居者からの苦情や不満を聞き、施設のサービス向上につなげる趣旨の事業である。特養入居者は話せなかったり認知症の人が多いのでうまく聞き役に徹し、貴重な意見を具申をしていただければよいと思っている。

5月某日清掃会社社長A氏の紹介で運送会社会長B氏と外国人介護労働者の問題について話し合ったり介護学校の紹介を受ける。B氏は、外国人介護労働者に自宅で介護してもらいたい意向のようであるが、これでは介護保険法の介護の社会化という理念がおかしくなり、私と意見が合わない。ただ、B氏の外国に対する知識の豊富さと実際外国で事業展開している経験の豊富さはなかなか敬服に値し、今回フィリピン介護学校見学と通訳の紹介には感謝感謝(フィリピン人介護労働者についての私見

5月某日養護老人ホーム入所判定員の委嘱状交付式と入所判定会に出席した。養護老人ホームに入所せざるを得ない高齢者が多くいる現実を目のあたりにする。介護保険法施行から行政の対応はできるだけ介護保険適用に傾きがちであるが、世の中には割合元気でも経済的に厳しく身寄りがいないという高齢者がいることを忘れてはならない。

6月某日ケアハウス入居者との契約を行う。当ケアハウスは、管理費が0円なので1カ月の負担が、年間の収入が150万円以下ならば、5.5万円(食事代も含む)と市営住宅と比較にても破格の値段であるが、なかなか満室にならない。行っているサービスは日本一と自負しているのだが。 
 
6月某日群馬県施設監査室と施設長との研修会に参加する。このような監査室との話し合いを含めた研修会は、私が施設長になって12年目になるが、初めての試みである。施設に対する指導監査は社会福祉法、老人福祉法及び介護保険法に基づいて毎年行われている。特別養護老人ホーム入所が市町村の措置(行政命令)よって行われていた平成11年度以前に比べ、入所希望者との契約制になった12年度以降は相当自由度が高まったが、それはあくまで高齢者へのサービスが低下することを許すことにはならない。監査に対し提出資料がべらぼうに多くなったのは紛れもない事実であるが、これは指導監査課が手の内を全てさらしたことになるが、この資料を作成する過程がそのまま自らが行うサービスの点検になっていることも事実である。

6月某日伊勢崎市防火協会主催ゴルフコンペに参加し、日を置いて提携病院職員とのゴルフ懇親会に参加する。私の名と施設名を売り一人でも多くの方にロータスを利用していただくには地道な活動が大事であることを身を以て体験した。

6月某日ここ最近入居者に風邪が流行っている。梅雨と暑さの中入居者自身の体温調節能力が衰えていることが一番の理由である。後は水分補給に気を付けるのだが、年寄りはなかなか水を飲んでくれない。甘くしたりいろいろ工夫しているが。

6月某日デイサービスに境町在住のアコーデイオングル-プによる慰問があった。むかし流行った歌声喫茶風の曲が多く懐かしかった。
      

6月某日開設以来当施設在宅部門で関わっていた高齢者が入所した。この方はなかなかの個性の持ち主で認知症もなく比較的若い。私も住まいの草取りを行ったことがあるし、よく電話をかけてくるので事務職員を含め皆知っている。

6月某日顧問税理士、税理士事務所職員、理事長と私の4人で食事を共にした。当法人は本部と保育園の会計事務をこの事務所職員に、特養関係の会計事務を当施設の事務職員が行い、税理士が全体の総括を行っている。保育園が高崎に、特養が伊勢崎にあるため会計上の行き違いがあるが、このことを良く4人で話し合い以後スムースに会計事務を運ぶことにするのが目的である。

6月某日東京出張のおり江戸東京博物館で開かれているシルクロード展を見た。今NHKで放送されている新シルクロードの取材時に発見された文物を中心に展示されている。楼蘭で発見されたヨーロッパ人のミイラの展示はなく残念であったが、鉄線図で描かれたタクラマカンのビーナスは展示されておりその絵画技術のすばらしさには触れることが出来た。3年前に敦煌の莫高窟を訪れたときの感激を思い出すことができ感無量であった。いつか敦煌からタクラマカン砂漠を横断し中央アジアのサマルカンドやヒヴァまで行きたいと思っている。妻に一緒に行こう、と話したら一人で行ったらと全然相手にされない。一人でも行くぞ。
 
6月某日突然、火災報知器が作動し、けたたましいベルが施設中を駆け巡った。火災報知器が反応したエリアを点検したが、出火場所は特定できず誤報のようであった。電気工事業者にきてもらい感知器も調べてもらったが異常もなかった。良く分からないまま普段の業務に戻ったが、夜勤者には再び鳴ることも有ることを伝え、そのときの対応を避難訓練で行う要領で行うように伝え施設を後にした。 

6月某日県の指導監査が行われた。事前に自己点検資料を提出済みなので、この資料に基づき指導監査が行われる。いくつか指摘されたこともあったが、その中で、高崎保健福祉事務所と今日来た県施設監査室担当者の言うことに相違があったので、顧問税理士に確認した後、翌日指摘をした県の担当者に、統一した基準にしていただきたい旨要請した。

6月某日この1週間程真夏と思われる暑さが続いている。35度という気温には、まだ暑さに慣れていない身体にはこたえる。朝の定例の庭掃除をすると汗びっしょりになるが、汗をかくことは健康に良いので続けようと思っている。


     群馬県老施協ホームページhttp://www.jsgunma.jp



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