1月某日年始休暇中に出勤する。今月から給与の支給を月末締めの翌月10日に支給するために朝から夕方までかかって給与計算を仕上げる。パート職員を含めて総勢74名の職員は12年前と比べ倍増である。これ以外に給食会社や人材派遣会社社員が何人もいるのである。経営管理をしっかりしないと大変な事態になることを肝に銘じながら仕事を行った。

1月某日仕事始めの朝礼で、「コストが安く、かつ今いる職員をすべて使わないで余裕ある体制でサービスを提供できるよう考えてください」と述べる。お金をかければ良いサービスが提供できるのは当たり前。今月末に発表が予想される介護報酬改定は厳しい内容が予想されており、これまでのような護送船団方式ではなく、各法人の力量に任せることになる。国や県は面倒はみてくれない時代なのである。

1月某日
新年早々悲惨な事故が発生した。長崎県大村市にあるグループホームで火災が発生して、入居者9名中7名が亡くなった事故である。原因ははっきりわからないようだが、たばこの不始末のような気がする。当施設では、特別養護老人ホームでは職員が手渡しでたばこを渡し、ケアハウスでは施設内での喫煙は禁止である。とはいえ過去に守れなかった人もいたので再度、たばこと火の管理には十分注意をするよう促す。
   
1月某日
早速地元消防署の立ち入り検査が実施された。特にこれはといった指摘はなかった。2月と3月に職員の消火訓練と地元住民の応援を得た避難訓練が実施される。また例年6月には消防署等への連絡通報訓練も実施している。このような事故が発生すると訓練の重要性が認識される。
           
1月某日今日から一人の女性職員が産前休暇に入り、育児休業も取得する予定である。若い人が少なくなる中育児休業を保証し、また新たな気持ちで仕事に復帰してくれることを望む。

1月某日全国社会福祉協議会主催の社会福祉主事資格認定講習に3名の職員が申し込む。1年間をかけた本格的な講習会でお金もかかる中3名の職員はよく申し込みをしたと思う。福祉の基本を体得してもらいたいと思う。主事資格の次は介護福祉士、介護支援専門員そして社会福祉士と続く。10年はかかるのでゆっくり時間をかけて取得してもらいたい。

1月某日今週は2日にかけて地元殖蓮小学校6年生と交流会が開かれた。大勢の子供たちの声が施設中に響き渡ると施設の雰囲気も変わる。
 初市風景 節分

1月某日全国老人福祉協議会主催北関東カントリーミーテイングに参加するため職員1名と水上に行った。水上も豪雪に埋まっており今年の雪害のすごさを肌で感じた。新潟のある参加者によると新潟ではデイサービスの利用者を迎えに行くのに雪かきをしないと自宅に着けないと言う。雪害は他の災害と違ってじわりじわり被害が発生するので、早め早めに対策を講じないといけないと言っていた長岡の研究者の話が参考になる。思い切って冬の間だけショートステイで預かればよいと私は発言した。

1月某日100歳になったデイサービスの利用者を祝うために、午前中は矢内伊勢崎市長の訪問、午後は地元はちす保育園との交流会がもたれた。園児たちの力強い太鼓に利用者も目を見張っていいた(トップページ写真参照)。

2月某日今週と来週の2回特老ホームに入所している利用者とその家族を交えての食事会がプラザアリアにおいて開かれる。普段と違った食事と場所での昼食は食も進みカラオケも出て楽しい一時を過ごした。
 食事会  

2月某日施設の放水栓を使った消火訓練が行われた。火災はあってはならない出来事であるが、万が一に備えての訓練は必要である。

2月某日ケアハウスの廊下と食道廊下の剥離清掃を実施する。当施設は3カ月に1度業者によるWAXがけを実施しているが、汚れが少しずつ残るので10年に1度この汚れを取る剥離清掃が必要になる。今回の剥離で施設全ての剥離清掃が終わる。少しずつ手直しをしていけば施設も長持ちをすると思う。

2月某日全国社会福祉施設経営者協議会主催の介護保険事業経営セミナーに参加する。今回のセミナーは今年4月実施の介護報酬・基準の改定が介護保険事業に及ぼす影響を考える内容である。全般的に介護報酬は下がっているが、当施設のように入所と在宅の収入比率がほぼ1:1ではその影響はどれほどになるのか。通所介護利用者に予防給付利用者が相当見込まれるのでこの影響は無視できない程大きい。詳細な予測をしなければならない。
      
2月某日東和銀行新生会主催の講演会で、伊藤元重東大教授の話を聞く。20年前の先輩の話(@鳥の目:マクロの視点でA虫の目:自分の業界はどうなっているかB魚の目:潮の流れに変化はあるか)に基づき話をされ実にわかりやすい内容であった。さて介護業界をこの3点で見るとどうなっているのか。マクロ的には老人が増えるので介護事業は成長が見込める。しかしロータスはどうかというと、デイサービス施設が近辺に3カ所もあり、またショートステイ施設がこの4月に開所してますます競争が厳しくなり決して安泰ではない。潮の流れはまだ老人が増えるので流れに大きな変化はないとみる。

2月某日今年度4回目の職員結婚式に出席する。会場は前橋駅北口だったのでバスで行く。スパークリングワインが美味しくたくさん飲み、その後友人達が待っていた高崎で飲み家に帰ったのは午前様であった。友人達の話によるとこの年になると結婚式など滅多になく、有るのは葬式ばかりだという。羨ましい限りだ、替わってくれと言われてしまった。

2月某日顧問税理士が東京からみえられた。そろそろ決算時期なので事務職員はきちんと処理をしてもらいたい。税理士の話によると、埼玉県では特養の建設にあたり従来型でもユニット型でもどちらでも良いという。群馬県はユニット型しか認めていない。大きな違いだ。ユニット型では入所できない人が多いことを埼玉県は知っているのだろう。
   
2月某日朝礼で「整理・清潔・整頓」撤するように言った。例えば介護材料を探すのに時間が取られこういったことが何回も続けばすぐに無駄な時間ができてしまう。この無駄な時間をなくし、利用者へのサービスに充てられるように出来れば職員を増やすことなど必要なくなる。いかに我々が行っている仕事にはムダ・ムリ・ムラが多いことか。

2月某日群馬県老人福祉協議会主催の第11回研究総会に参加するため伊香保に出かける。私は研修委員長なので主席しない訳にはいかない。今年1年間に各種研究会(相談員、介護、看護、栄養、事務、デイサービスの6部会)で議論、研究された成果を発表する場である。よくまとめられ研究の成果が出ていると思う。役員達は大変な苦労をされているが、ただ乗りしている施設が多い現状を少なくするために、来年度研修委員会で役員選出の方法を議論して打開策を提案しようと思う。それにしても泉アキは元気である。乳ガンが再発し3月に入院することを自ら公表する勇気には感服する。
   元気はつらつ泉アキ 
2月某日業者清掃が行われる。いつもきれいにをモットーに清潔な施設をめざす。幸運なことに当施設は疥癬の発症はこの数年間ない。
  
2月某日産休に入っている職員にお子さんが生まれたという。3300gの女の子だという。ロータスは今出産ラッシュである。今年に入って3人の子が生まれた。それもすべて皆女の子である。当施設職員の子は圧倒的に女の子が多い。

     群馬県老施協ホームページhttp://www.jsgunma.jp



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