3月某日介護保険制度改正に伴う体制づくりに追われている。国から出される政省令やQ&A待ちの部分もあるのだが出来るところから行わないと4月に間に合わない。今度の改正は給付額を削減し将来にわたり制度維持を目的にしているようだが、一般人にはとても手がでないほど複雑になり、特に予防給付制度が果たして予防につながるのかはなはだ疑問である。次の改正時には予防給付制度は介護保険からなくなるのでは。

3月某日デイサービス送迎中に事故を起こし乗っていた利用者がけがをしたという報道があった。当施設でもデイ送迎が7台、ショートステイ送迎が2人、そして訪問介護で車の利用が多い。事故を起こさないことが普通なので、くれぐれも車の運転に慎重を期すよう伝える。

3月某日
バレンタインのお返しを3名の職員に行った。お返しを選ぶのに滅多に行かないデパートの1階、地下街をぶらつくのもなかなか良いものである。
   
3月某日
デイサービス蓮花の群馬県による実地指導が行われた。単独のデイサービスということで県の出先の保健福祉事務所職員がやってきた。ロータスヴィレッジは本庁の施設監査課がデイサービス等の併設施設も含め年1回実地指導を行う。よく規程類が揃っていると職員も驚いていたが、介護の仕事は途中で辞めるわけには行かず、ましては職員が足らないといって休業する訳にもいかない。介護施設は地域住民の生活を支えているひじょうに公共性の高い施設である。であるならば何が起こっても事業の継続を図る必要が施設にあり、その責任者は施設長であり、法人の理事会である。このことは介護保険が導入された平成12年度以降、昨年10月以降住居費の自己負担と食材料費の利用者全額負担が始まって、更に強まった。当施設では、この間事業の継続を図る諸処の方策を練りその実行に多くの時間を割き、その集大成が規程類にまとめられている。
           
3月某日今日、協力病院である石井病院の院長先生に相談員と看護師を伴って面会におもむいた。当施設でも、最近は利用者の終末期を施設で過ごさせたいという家族が多くなってきている。時に今回の介護保険制度改正は、このことを制度に取り入れることになり、我々としてもこの点に関しては良い改正になったと思う。この看取り介護を実施するのにあたり、協力病院の理解協力が不可欠なので協力病院にお願いに赴いたわけである。

3月某日理事会を開催し、平成18年度の事業計画、予算、規程類の改正について審議していただいた。大変だったのは予算編成であった。特に通所介護、訪問介護と在宅介護支援センターは収入が激減するためにどう人件費を確保するかが一番の問題であった。当施設は介護度目一杯の利用をケアプランに盛り込んでいない。その人が生活する上で、本人の能力に応じた自立支援を目指したケアプランを作成しているため利用者の大幅な利用が見込めない。また在宅介護支援センターは来年度も事業を実施し、相談員2名の人件費をどう工面するか。たどり着いた結論は、最悪の場合過去の積立金を取り崩す方法を採ることにした。2年間我慢しその間には利用者も増える皮算用をしたわけである。不安であるが、税金を払っていない社会福祉法人としては耐えるしかない。

3月某日県老施協主催による新採用職員研修会に担当者として出席する。100名を超える新採用職員が参加し、皆々真剣に講師の言葉に耳を傾けていた。当施設でも3名の職員を参加させ、今日から4日間の研修がスタートする。3人とも特養に配属になるが、特養の業務マニュアルだけでも何十ページにもなり覚えるだけでも大変である。今年から時間をかけゆっくり研修をし、当然時間は足りないので1ヶ月マンツーマンで指導にあたる。良い介護職員になってもらいたい。

3月某日地域防災協力員の参加を得て夜間想定の避難訓練を行う。今年は長崎のグループホーム火災による入居者7名死亡もあり今まで以上に熱のこもった訓練になった。今回夜間想定ということで夜勤者3名は初めて訓練に参加する介護職員で、予想どおり間違いあり、あわてふためき有りで良い訓練になったと思う。当施設では、春に夜間想定の避難・通報訓練、秋に消火・ビデオ学習訓練そして今回の訓練と年3回行っている。その他業者による消火設備点検や職員による見回り点検など火災を出さない工夫を絶えず行っている。

3月某日本日29日ロータスの桜が開花した。当施設には桜がソメイヨシノ、山桜、オオシマ桜そして八重桜の4種類あり4月いっぱい花見が楽しめる。各部門それぞれ工夫を凝らし花見を楽しんでいる。
  
ソメイヨシノ      オオシマ桜と山桜   八重桜 

3月某日
恒例の彼岸供養である。特養ホーム開設後12年間で170名ほどの方が亡くなっている。ケアハウス9名を含め全員の名前を呼び上げ、入居者職員に焼香していただいている。

4月某日朝礼で今年度の運営方針を発表する。「整理・整頓・清潔を徹底し、ムリ・ムダ・ムラをなくそう。そして空いた時間を利用者との触れあいや職員の休息に使おう」である。この運営方針を踏まえ各部門の責任者は2週間後に自らが属する部門の運営方針を発表する。

4月某日週末2日間を利用し、京都・吉野・長谷寺の花見ツアーに妻と参加する。最初は妻だけの参加の予定であったが、妻に「是非一緒に」と誘われ私も参加することになった。京都は御所、平安神宮、清水寺とも満開であった。今まで平安神宮のどぎつい色に関心もなかったのだが、拝観料600円を払って入場した庭園の桜は見事であった。また庭園内の庫裡で奏でられていたバイオリンの音色も良く庭園にマッチしてすばらしかった。最近は京都では寺で良く演奏会が開かれる。長谷寺は真言宗豊山派総本山でボタンが有名な参拝寺である。5年前の夏1度訪れたことがあるが夏だったために花木はなくただ暑いだけというイメージしかなかったが(作家川上弘美の講演があったのだがたった30分間だけ)、今回は桜といい、十一面観音といいすばらしかった。吉野はまだ2分咲きで散策にはもってこいであった。宿泊は大阪であったので夜息子と待ち合わせて道頓堀界隈を見聞した。阪神タイガースが優勝すると若者が飛び込むあの道頓堀は汚い。良く飛び込むものだと感心した。あのグリコのマークもテレビで見たのと同じであった。警察官があちこちにいるので、怖いイメージがあった大阪の街も安心である。子供にはたかられたが、まあいいか。
  
清水寺           平安神宮       長谷寺 

4月某日
特養部門の安全係、給食係、排泄係、日用品係などの会議が相次いで開かれる。毎年少しずつやり方が変わるのでこの時期一斉に開かれマニュアルとしてまとめられる。マニュアルとおり行うようすべての職員に求められるのだが、いつしか変わっていく。良い方向に変わって行くなら問題ないが、勝手に行われるようだと困る。このことを係りのリーダーに伝え、いかにマニュアルとおり行われるか考えるよう伝える。
      
4月某日今週と来週の2回に分け特養入居者の身元引受人の方に集まっていただき、今回の介護保険改正の説明と契約を行う。私からは、介護保険改正の概略と面会に来ていただきたい旨を説明し、相談員が改正の詳細を説明した。質問もこれといったこともなく1時間もかからずに終わった。在宅部門は、家族が介護を行っている関係で一堂に集めることが出来ず、ケアマネージャーが一人一人行うことになった。

4月某日伊勢崎市議選が告示され当施設でも候補者の推薦を朝礼で発表した。やはり地元から立候補している2名を推薦する。二人とも当選が一番好ましいが、何たって今回は定数34のところ52名も立候補したので激戦である。

4月某日市議選の投票日である。開票速報をTVで見るのだが伊勢崎市議選だけなかなか開票が進まず、12時になっても当落がわからず寝てしまった。翌朝群馬TVで結果を知ることになる。堀込、臂さん2名とも当選で、殖蓮地区から出ている候補者は滑り込みセーフの堀地さんを含めすべて当選。恵風荘理事長の原さんも3位当選である。良かった、良かった。しかし、なぜ開票に時間がかかったのか。最近では横浜市のように経費節減のため即日ではなく翌日開票するところもあるので、即日にこだわる必要もないのだが。
   
4月某日今年度初めての山行きで御荷鉾山(みかぼ)に行って来た。1286mの西御荷鉾山は三国山脈や信州の山々が見え眺望は良かったが、ほとんど花もなくちょっと残念であった。

4月某日県老施協の栄養調理研究部会の総会で挨拶をする。給食をきちんと提供することも重要だが、昨年10月の介護保険改正に伴い利用者一人一人の栄養をどうするのかも大事になってきた旨の挨拶を行う。同時に開かれいた老施協の理事会では、新規入会の対応を考えなくてはならない状況になった。少しずつ変えて行くしかないだろう。
    


     群馬県老施協ホームページhttp://www.jsgunma.jp



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