7月某日ここ最近ショートステイで滞在している利用者がちょっと目を離したすきに自分で歩き出し転倒することがある。食堂に必ず管理職がいるように指示する。管理職は自分が動いてはいけない、指示しなければならない。

7月某日本日賞与を支給する。平均支給月数は2.04である。昨年は2.03であった。今年度介護報酬が減額されたし、公務員の給与も減額されたが、ロータスヴィレッジは開設以来給与の減額はない。コストを削減し、利用者を増やして給与賞与原資を確保している。

7月某日
今歯医者通いをしている。左上1本、右下2本を治している。若い時は椅子に座っている時間も通う回数も少なかったのだが、今は結構時間がかかる。8020(80歳で自分の歯が20本有ることを言う)目指して頑張ろう。
   
7月某日
朝礼で、食中毒に注意すること、居室や食堂にある冷蔵庫の中身を整理すること、職員の体調を管理すること以上3点を伝える。今年は雨が多く蒸し暑い。こういうときに食中毒が起こりやすい。
           
7月某日特養をぶらぶらしていたら入居者から「太ったね。奥さんを大事に。」と声をかけられた。「はい、わかりました。」と答えておいた。いつわざる心境である。

7月某日群馬県老施協主催の新任職員フォローアップ研修会で1日研修につき合った。グループワークを中心になかなか為になる研修であった。ロータスの職員も2名参加し出張復命書に他の施設の職員の話が聞けて良かったと報告してあった。グループワークはだべりんぐに終わる危険性があるので講師の役割は重要である。

7月某日
特養誕生日会でプレゼンターとして参加する。ちょうどデイサービスでも誕生日会だったので思い切り楽しくなるよう参加する。楽しくなければだめだと思っている。

7月某日給食会議に出席する。当施設の16年度の給食支出は、特養で食材料費が1030円、人件費が570円併せて1601円である。利用者からは1380円を頂いているので差し引き1日あたり571円の赤字である。厚労省は給食関係で利益を出させないつもりで1380円としたが、良い物をきちんと出していれば利益など出るわけが無く、1500円ほどかかる。このことを給食会議で伝え、良い物を出して欲しい旨伝える。

7月某日本年度は特養介護職員が1名多い。この1名をどう生かすか。ただ何となく日常業務に当てていれば何の進歩もないと主任達に伝える。主任達は企画立案しなければならない。

7月某日ケアハウスの暑気払いである。入居者は勿論のこと、日頃お世話になっているボランテイアの先生達にも出席していただいた。地元郷土史会の3名の男性会員も出席していただいた。特に茶道でお手伝いしてくれている方のお子さんも出席し場を盛り上げてくれた。
         

7月某日夏祭り真っ盛りの中、地元豊城町と上植木本町の山車が施設を訪れた。勢いが有ってまことに良い。夏が来たという感じがする。

7月某日第4回群馬ユニットケア研究会セミナーに参加するため昭和村に有る菜の花館に行く。昭和村は沼田市との合併を選ばず自主路線を選んだ村である。また私が20年以上前に完全無農薬野菜で農業をしている農家に、援農に行った村でもある。群馬にも多くのユニットケア特養施設が誕生し、好むと好まざるに関係なくユニットケア施設を生かしたケアを提供できるかが問われる時代になった。今回感じたことはユニットケアは進化して、今までユニットケア路線を引張ってきた特養・老健・医療施設ユニットケア研究会(代表武田和典)と一線を画した勢力があると言うことである。「寄り添う介護」という言葉で介護業界を魅了してきたユニットケア研究会からより具体的な「お世話から自立支援そして生活支援」へと大きく変わってきたようだ。しかし職員育成は大変で一歩間違えるとユニットが狭くなった鳥かご状態になる可能性大である。ユニットだろうが従来型特養だろうが三大介護と呼ばれる食事・入浴・排泄を中心に入居者の生活をどうしていくかで切磋琢磨する時代である。

8月某日
夏休みを東南アジアで過ごした。妻は東南アジアは大嫌いであるが、エステや買い物三昧だとマインドコントロールして連れていった。お金の計算が出来ない為に好きな物がすぐ買えないことと言葉が通じないことがストレスになるらしく外国旅行は好きではない。私はどうにか英語はできるのでストレスは感じないし、数字には生まれつき強いので通貨に関しては何の問題もない。私は、ヨーロッパの計画的な、合理的な街や自然も好きであるが、今は何でも有りの混沌としたぐちゃぐちゃしたアジアが好きである。特に椰子の木を見ると何ともいえない満ち足りた気分になる。若い間はリスクを考えアジアを中心に回ろうと考えている。妻はだいぶ慣れたと見えて今回はストレスを感じず買い物やエステに走った。私がそばに居ることに変わりはないが。
      
8月某日福祉業界に限らず日本の企業においては社員の倫理が今まで以上に問われる時代になった。このことに反した企業は雪印のような大企業であろうが一夜の内に倒産するという企業勝手・自分勝手は許されない時代になったということである。当施設でも後ればせながら「職員倫理規定」と「職員倫理規定に基づく行動指針」(行動指針)を制定し職員の署名捺印を取ることになった。

8月某日特養の納涼祭が開かれる。今年は施設内駐車場で開くことが出来た。今年の馬鹿暑さがこの日は午前中雨になったりで比較的しのぎやすく短い時間であったが、たくさんの家族も出席し大いに盛り上がり楽しいひとときを過ごすことが出来た。

8月某日朝からテレビなどで小泉首相が靖国神社に参拝したと騒いでいる。多くの名もない兵士が戦争で貴重な命を落としたことに対する鎮魂の意味と戦争は2度と起こさないことを肝に銘じる意味があるという。靖国も大事だが、日本の首相も諸外国にある日本人慰霊碑を訪れたほうがよいのではないか。20代の青年が靖国神社を訪れていると言うが、アジアの日本人墓地を訪れると当時の悲惨な戦況が分かり、また諸外国に多大な迷惑をかけたことが体験できる。若人よ外国の日本人墓地や慰霊碑を訪れ草取りや営繕活動をしよう。靖国神社参拝などでお茶を濁すな。

8月某日介護福祉士や介護支援専門員試験の申し込みと言うことでかつて在職していた職員が証明印をもらうために訪れることが多い。中には東京で働いている旧職員もいて当施設で働いたらどうかと誘うが、もう少し東京で頑張ってみたいと丁寧な断りの電話を後日受ける。なかなか見込みがある。東京で頑張って欲しい。

   
8月某日労働基準監督署に衛生管理者を配置しなければならないと指摘され、今日から2日間衛生管理者試験準備講習を受ける。衛生管理者は50人以上の職員を雇っている事業所は必ず置かねばならない。労働基準法、労働安全衛生法、労働衛生、労働生理と社会と生物の授業のようである。試験は10月に群馬県内で行われる。

8月某日6月に行われた群馬県の監査指導の結果が本日届く。取り立てて重要な指摘はなく、短期入所部門で指摘があったが、どれも些細な指摘である。この結果は群馬県情報公開条例に基づく開示請求を行えば知ることが出来ます。

8月某日ことでかつて在職していた職員が証明印をもらうために訪れることが多い。中には東京で働いている旧職員もいて当施設で働いたらどうかと誘うが、もう少し東京で頑張ってみたいと丁寧な断りの電話を後日受ける。なかなか見込みがある。東京で頑張って欲しい。

    


     群馬県老施協ホームページhttp://www.jsgunma.jp



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ロータスヴィレッジの出来事と施設長日誌